オヤジの威厳

そんな息子とは何かにつけて意気投合する。考え方が似てるのか
一緒に酒を飲んで、熱い語りが始まる。
もうとまらない
芸能人のくだらん話から
男の生き様や
ボクシングのこと
政治のこと
女性のこと
どんな話題でも同じレベル同じ視線で会話できる
親にとってこんな嬉しいことはない
以前からよく言った「誰と酒を飲むよりお前と酒お飲むのが一番楽しいと。」
息子が小さい時はめったに酔わなかった
息子が飲めるようになってからは無理やり深酒させて、介抱してやったこともあった
今ではオヤジが先に酔っ払ってしまう。
息子に完全に気を許してしまった。
反対に息子が酔えなくなった。
オヤジを家まで連れて帰らないといけないから。

オヤジの威厳がなくなったとか世間でよく言われているけど
威厳など示す必要なんかない
威厳のない人が示したがる。
子供は威圧して云う事をきかせるものではない
そして説教するものではない
大体、親が説教できるほど立派なことをしてるかって事になると
自信がない
家庭では酔っ払ったかわいいオヤジでいいのだ。
仕事中のオヤジと子供達と接する時のオヤジを子供はチャーンと区別出来ている
子供はオヤジに、見えない威厳をチャ-ンと感じているのだ。